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好奇心と勇気は似ているけど・・・
  先の記事に触れ、確かに好奇心と勇気が似ているところはあると思う。僕も好奇心が多いほうで、人にそう見られていないけれどもかなりミーハーな性質だ。
 ミーハーで、加えて形から入るタイプでもあるので、ゴルフクラブもあればベースもあるし、ボウリングでマイボウルまで作ったが、どれもこれも続いていない。今年はジョギングやるかーと思い決めて買ったシューズも靴箱の中で眠っている。ジャージまでそろえて・・・でも、部屋着に事欠かないことになった。それでもまぁいっかと思っている。
 僕はいつも好奇心が勝って勇気である投資金にはあまり頓着していない。自分で自分のことを嫌いになるほど、たぶん自分に期待もしていないのだろう。それが続きすぎると、まぁこんなもんだろ、となる。まぁこんなもんだろ、と思っているから、1週間も続けば『よくがんばったなあ』ってなる。自分のハードルの低さにときどきびっくりする。学生時代はもっと自分に厳しかったよなあなんて思ったりして。
 自分に期待値が高かった学生時代は、しょっちゅう自己嫌悪というものに陥ったりした。自己嫌悪のいいところは、自分を否定して、それを糧に成長があると信じられるところにあると思う。自己嫌悪の連鎖が自分を高めてくれると信じればこそ、自己嫌悪をしながらも、それは自己愛に支えられていた。
 ただ、どこかで自分は自己否定がそのまま成長になるなんて信じられなくなったんだろう。それは果たして成長だったのかどうか、僕はまだわからずにいるけれども。
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好奇心と勇気は似ている
 「大丈夫よ。学校に行きたくないから無理に足を引きずってるのよ。親の手前そういうフリしてるだけ。でもいつのまにかそれがクセになっちゃったの。誰も見てないときでも、ひとりっきりで部屋にいるときでも足の悪いふりをするようにしているの。私、完全主義者なの。他人をあざむくには、まず自分をあざむけっていうじゃない。ねえ、ネジマキドリさん、あなた勇気はあるほう?」
 「たいしてないと思う」と僕は言った。
 「好奇心はある?」
 「好奇心なら少しはある」
 「勇気と好奇心は似ているものじゃないの?」と笠原メイは言った。「勇気のあるところには好奇心があって、好奇心のあるところには勇気があるんじゃないかしら」
 「そうだね。たしかに似たところはあるかもしれないな」と僕は言った。「そして場合によっては、君が言うように好奇心と勇気とがひとつにかさなるということはあるかもしれない」
 「黙って他人の家に入ったりするような場合はね」
 「そのとおり」、僕は舌の上でレモンドロップを転がした。「黙って他人の家の庭に入ったりするようなときには、好奇心と勇気は一緒に行動しているように見える。ときによっては、好奇心は勇気を掘り起こして、かきたててもくれる。でも好奇心というものはほとんどの場合すぐに消えてしまうんだ。勇気のほうがずっと長い道のりを進まなくちゃならない。好奇心というのは信用できない調子のいい友達と同じだよ。君のことを焚きつけるだけ焚きつけて、適当なところですっと消えてしまうことだってある。そうなると、そのあと君はひとりで自分の勇気をかき集めてなんとかやっていかなくちゃならない」

-ねじまき鳥クロニクル(第1部)-

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目的を
 もっと自分のためだけにブログを書いてもいいんじゃないかと思った。誰かが見ているかもしれないというのはもちろんあるだろうけれども、その見ている誰かのために日記を書くわけじゃないし、そういうふうには書けない。書かれるべきではないだろう。
 自分が振り返って読み返したとき、それが読むに耐えるものかどうかという面で、開かれているところで書くという意味はあると思う。体面を保つためにも、逸れ過ぎないようにするためにも。この場はもっと活用できるだろう。


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繰り返されてきたこと、これからも。
 台風が来ている。台風のさなかにあって家にいて本を読んでいると『この10年、ぼくは嵐の夜にがたがた鳴る鎧戸の音を無視して本を読むスヌーピーであった』という言葉を思い出す。池澤夏樹の嵐の夜の読書という本のワンフレーズ。そこからたち現れる雰囲気、情景がただ好きというだけの話。

 家を出ないでのんびりと過ごす週末もなんだか久しぶり。物足りない気持ちはあるけれども嫌いじゃない。ゲームをして、本を読んで、変な時間に長風呂に入って、もうこんな時間かよって嘆いてさ。悲観することも、まあまた5日働けば休みじゃないかって思ったりすることも何度も繰り返されてきた。わかっていてもやめられないし、案外そういう決まった流れ・・・1週間の流れというよりももっと大きな人生の(といっては大仰かもしなれないけれども)が好きだったりする。雨が降ってはわくわくして、天気がよければ遊びに行きたがり、冬になったらさむいさむいっていっぱい言う。春になったらくしゃみしていて、夏になったら暑い暑いって言う。これまでも繰り返されてきて、これからも繰り返すんだろうな。僕だけの話じゃなくて、それはこれからのみんなの話でもあり、これまでの人の話でもあった。そう思うと、なんだか特別な感じがして好きなんだなあ。

 こういう話をすると決まって「おじいちゃんみたい」だとか「涅槃?」とか、反応はそんな感じです。歳にそぐわないのかもしれない。でも頭は想像をやめない。そして僕はますますそのおじいちゃん&涅槃の気持ちを強めていく。歳をとったとき、僕が見ている風景はどうなっているんだろうか。

 最近平野啓一郎の小説にはまっています。


渚にて幻/indigo la End

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3月24日、雨上がりから夕暮れまで
 

駅に着いたときには、小雨がぱらついていたのに。



あの架橋を渡る電車に毎日乗っているわけで。



空を映しこんで俺も写る。どうにも間が抜けてます。



右はゴルフ練習場。左はサッカーコート。奥が荒川。



靴の泥汚れが気になり始めたりする頃合い。



あの煙突の煙に一度は騙されて消防車を呼んだことはもう思い出。



仕事柄、鉄骨は気になります。空も気持ちのいい色。



ゆっくりと夕暮れに向かい始める坂道。



いつもお世話になります。岩淵水門。



この時間、空の色はめまぐるしく変わっていってしまう。



最後の一瞬。あー・・・



今頃ブラジルを照らしているのかな。

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ワニワニパニック
 毎週のように行く公園で、いったいどういう流れだったか、えみさんが「もう怒ったぞ」と言った。
「ワニワニパニック?」
「そんなつもりじゃないけど。懐かしいね。今度ワニワニパニックをやりにゲームセンターに行こうか」
「やだ」

 ふと空を見て思う。
 この世界のどこかで「もう怒ったぞ」と言っているプラスチックのワニのこと。
 僕の時間とは関係のないところで流れているもうひとつの時間を想像するのに、感動的な情景である必要はない。

 最近感情が切ないほうへと流れていこうとするのはきっと、歳のせい。やわらかく表現すれば大人になったということなのかな。
 でも僕は不満を抱えた人でありたいと思う。不満を持っている人には贅沢すぎるって怒られちゃうかな。
 でもね、僕にはあなたがどうしようもなく輝いて見えるのです。

 
Radiohead/Fake Plastic Trees

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6月27日
6月27日。
タクヤと遊ぶのだ。
自分の車を預けていたので代車でこれから取りに行ってから、それから会おうという。
ふうん。事故ったかな?車検かな?
答えはシートの張り替え。
革にしたのだとか。
しきりと「ラグジュアリー感が」と言っていてうるさかったのでうるさいと伝えた。
伝えたらいっそう「ラグジュアリー感が」とか言う。
うっさいよバカわかったよお前のそういうところ好きだよ。

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夕ご飯
『この世につまらない風景なんてない。つまらない見方があるだけだ。』

ふと思い付いたので言ってみたのだが、それは家族との夕飯の時間だった。もぐもぐしているみんながひとしきり僕を眺めてからまた食事に戻っていく。もぐもぐもぐもぐ。
しばらくしてから「どしたん?」と姉が言う。
いや、そう思ったから言っただけ、と僕は言う。
「なんの本?」
とんとん、と頭をたたく。オリジナルです。
「あんまり外でそういうこと言うなよ」と姉が言った。
わかってるよー、大人だよ、27歳だよ。
「大人は財布をしょっちゅう落としたりしないの」
と、これは母。
ですよね。ははは、気をつけます。
今度落としたらますます言われちゃうな。もぐもぐもぐ。
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やまざきひなた
  先月まで出張で石川県へと行っていた。出張中はホテルや民宿などに泊まることになり、その日は1日だけ予約がとれず、少し遠くの民宿に泊まることになった。
 フロントで鍵を受け取り、部屋へと向かう階段で、後ろをついてくる女の子がいた。気にせず部屋へと向かい鍵を開けて中に入る。女の子もするりと入ってきた。
 「…どうしたの?」
 「あ、この部屋布団が二つある。よかったね。二つ並べてごろごろーって寝られるね。暑くないよ」
 「そうだね・・・えー・・・名前は?」
 「やまざきひなた」
 「歳はいくつ?」
 「6歳」
 「小学生の、1年?」
 「今年入ったの」
 「そっかー」

 困った。会話が続かない。僕が泊まったのが「民宿やまざき」だから、この子はそのうちの子だろう。会話を無理に続ける必要もないか。どうせ自由な子どもなんだし、こちらも自由にやらせてもらおう。
 スーツケースから衣類を出してハンガーにかけたり、洗面道具や本を出した。

 「この本、みていい?」
 「いいよ」
 「この本、字、小さいやつ?あ、小さいやつだ。すごいね〜読めるの?」
 「読めるよ」
 「すごいなあ〜えらいなあ〜」

 お恥ずかしながらうれしかったのでした。
 階下から、ひなーと呼ぶ声が聞こえた。呼んでるよ、と言ってもリラックスしだしている。ほーらーよんでるよーって少し追い掛け回したらきゃはーって笑い、ドアをばたーんってやってどたどた降りていった。
 夕飯は近所のスーパーでお寿司を買ってたべた。民宿を出る前に、やまざきひなたが手を振っていた。僕も振りかえした。まだ日が出ていたからそう遅くない時間だったと思う。
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6月26日
 小雨が降ってきたので公園から喫茶店へ移動。
「いらっしゃいませー」と、ドアを開けると威勢のいい声に気後れする。
喫茶店には珍しい愛想のよさ。
「それ、俗に言うパソコン?」
机の上に出したポメラを見た店員が、ものめずらしそうに声をかけてきた。
俗に言うって・・・パソコンが俗世に出てからずいぶん経つけれど・・・。
「ええと、パソコンというよりも小さいワープロ、ですね」
「ふうん、それならあたしでも使えるかなあ」と彼女は言った。
注文をしたコーヒーが運ばれてくるときに
「ぼくは打つのが早いなあ」って大きな声で心底感心した風に声をかけられた。
「え?えへへ・・・」
人に「ぼく」なんて言われるのはそう無い経験。
ついこの間27歳になったんですよ。
彼女の見た目は人好きのするもたいまさこといった感じ。
お店の中で一番大きい声でしゃべるのは彼女だった。
ほかの客は遠慮して静かに語り合っているように見えた。
店内は、彼女の声と、小さく喋る客と、それよりも小さく流れる音楽と、
小雨の中を通り過ぎる車の尾をひくタイヤの音。
お店にいた約2時間の間にコップの水は3回取り替えられた。

落ち着かない喫茶店が好きになったのは初めてのことだった。





DOWN TOWN/シュガーベイブ
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