スポンサーサイト
2017.02.19 Sunday
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | - | - |
CALENDER
ひとこと
今年の目標は イチャつく RECOMMEND
NEW ENTRIES
CATEGORIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACKS
VISITOR
ARCHIVES
PROFILE
|
スポンサーサイト
2017.02.19 Sunday
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | - | - |
考えてるけど思いつかない。
2009.10.25 Sunday
【私腹を肥やす】―公の地位や立場を利用して、自分の財産を殖やす。「職権を濫用して―・す」
最近よくテレビにでてくるナァ、と思っていた野村監督。どうも監督を引退するとか。もうしたのか。 しかしあの人の顔を見るたびに頭によぎる言葉がある。 『私腹を肥やす』 画に描いたような悪人面が逆に憎めない。ほんとはいい子なんです、だなんて擁護したくなる。余計なお世話である。 時代劇のセットの中にポンと置いて、お主も悪よのう、と言ったらどんなに似合うことか。相方には小沢一郎なんてどうだろう。 夜、屋敷で廻船問屋との密会(もちろん屋号は越後屋である)。お代官様、甘いものはお好きですか?と問屋の主人が不敵に笑う。眉を持ち上げ含みのある笑いに気づくお代官様。うん?山吹色の菓子箱をスッと滑らす問屋。 「越〜(以下略)」 「いえい〜(以下略)」 夜の庭で規則的に響くししおどしの音さえ既に不敵だ。 そこまで考えてたら、では誰が屋根の裏でこの密会を聞いているのか、誰かいい忍者はいないものかと思い巡らす。和装ねぇと考えて玉木宏を思いついたが、ドーナツを食べてるだけでは成敗ができない。本木雅弘は河原でお茶を飲む始末。両人ともに昼の顔であった。 この場にふさわしい忍者はいないものだろうか。 再現VTR
2009.10.04 Sunday
9月に放送されたエチカの鏡を見た。『夢を追い続ける「ブスママ」の生き方』という銀座の高級クラブのホステスナンバーワンになるまでの軌跡をドキュメンタリー形式で追った番組だ。今では経営者でもあり、ハワイにも店舗を構えるほどの成功を手に入れた彼女(石川香)だが、若い頃にはそれ相応の苦労を重ねてきたのだという。
客の席につけば「ブスはくるな!」だの「酒が不味くなる」だのと冷たい言葉を浴びせられてはトイレの個室で一人泣く日々。客を激怒させればフロントが自分の横で平謝りするし、精神的に参っていた彼女だが、ある日思い立つ。 「自分はブスなんだから、その欠点を活かして美人にはできないサービスをしなくちゃいけない」と。 そこから彼女の躍進劇が始まるのだ。 その過去の再現VTRを眺めていたら、画面でおもしろおかしくブス役を演じている名も知らぬ女優に心が痛みだしてテレビの内容に集中できなくなってきた。 いやいや、ブスを克服したのは石川香さんだよ。この女優さんじゃないよ。 と、内心ハラハラしつつもテレビを見る。 画面に大写しにされるバカをやりながらガハハと笑うこの顔の裏に何かしら暗いものがあるんじゃないかと目を凝らしたいけど、ハラハラしていて直視できない。 とても体に悪い。役とはいえ…女優とはいえ…嗚呼!! テレビの再現VTRに出てくる役者が気になる。壮絶なダイエットを成功させた人の再現VTRだとか、昔は売れなかったお笑い芸人の再現VTRだとかを見ると、心が痛んでしょうがない。それがもっとひどくなって、最近ではケンシロウに「あたたたたたた」と瞬殺される雑魚にまでチクチクと痛みを覚えるまでになった。 だって、この人たちは、現在進行形で「太っている」し「売れてない」んだ。昔を振り返っている本人ならまだしも、苦しみの渦中にあるだろう人の傷に塩を塗りこむような役回りってどうなのよ、と思うのだ。 でも、本人の心の内はテレビ画面を通じてしか知ることのできない僕らにはわからない。本人は克服済みで、「プロですから」と案外さわやかなのかもしれないし、「これをバネにして」と前向きなのかもしれない。(ケンシロウに瞬殺されたキャラに対してはバネも何もあったものじゃないが) しかし、とまだ続くのだけれども、最近までよく見た梅酒ゼリーのCMでぷるしゅわー、と言って踊っていた女の人たちは何かを彷彿とさせて(何とは言わないけれども)、それがまた「再現VTR」という大義名分がない分だけ、ここ最近で一番の、胸に風穴があく、心痛の覚える、その他あらゆるネガティブな形容をあてはめても余る勢いのすさまじい、とても体によろしくないCMだったと思う。 心が痛くせず、安らかに、平らかに、テレビを見たいものです。そう願っております。 Life On Mars?/David Bowie 読書メーター9月まとめ。
2009.10.02 Friday
気分を一新。テンプレートを変えてみた。同じノートタイプなのでそんなに違いを感じないけど罫線が気に入っていたりする。
とりあえず読書メーター9月まとめです。 9月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:2925ページ 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫) 澄香と待子の関係が良かった。澄香は自身の不幸を唯一無二の女優になるために必然性があったと思い込みたい節があり、待子は自分の不幸こそが幸せの総量を上げてくれるものであると信じている。それぞれの不幸をダシにして幸せを得ようとするところで同じ穴の狢なのだけれども、表出している性格は全く別物。澄香は自身まんまんだし、待子は始終おどおどしている。二人が不幸のどん底にある中で起こしたささやかな奇跡に扇風機がまわる。面白いなぁ本谷有希子作品。 読了日:09月28日 著者:本谷 有希子 すぐそこの遠い場所 『どうやら、「嘘」というものは、ほどほどがよろしく、あまりに徹底してしまうと、急激につまらなくなってしまうらしい。緻密な「嘘」を重ねると「本当」になる、などとよく言われるが、「嘘」を愉しもうという人には、「本当」なんて、そもそもどうでもよいのである。』この言葉に、クラフト・エヴィング商會ファンは大きく肯うだろう。相変わらず名づけが冴えてる。ツブラディ・ツブラダ、卓球詩人ピングとポング等の名前がいい。 読了日:09月27日 著者:クラフト・エヴィング商會 死の島〈下巻〉 (1971年) Tom'sBarさんのおすすめ。全体を通して暗い陰鬱な雰囲気がただよう。それは萌木素子の描いた「死の島」の色だろうか。死の島は「ヒロシマ」で、その色は鉄錆色。考え方の古さは否めないけれども、小説や平和の話、とくに原爆被害者は3種類いる、という萌木素子の語りにハッとした。真面目すぎるほど真正面にとらえた死と生、小説と芸術。なにより文体が素晴らしい。一子相伝なのか?この文体は。 読了日:09月25日 著者:福永 武彦 テーブルの上のファーブル 会話をしながらリアルタイムで本ができていく、そんな本のなかに本の作業工程を盛り込んで、ホラ話を繰り広げながらもそれを作ってしまう。凝り性のクラフト・エヴィング商會の真骨頂のような書誌にも美しい飾っておきたいような本。もちろん、読んでいいこと請け合いですが。先に「ないもの、あります」や「じつはわたくし、こういうものです」を読んでいたから「あれ?こっちが先?」と混乱しつつ、でも楽しみながら読めた。もうファンです、はい。 読了日:09月21日 著者:クラフト・エヴィング商會,坂本 真典 フィンガーボウルの話のつづき 不思議と話の細部で全てが繋がっている。この作者の「78」と似た形式。フィンガーボウルの話、というよりもビートルズの「ホワイトアルバム」で繋がっているような。穏やかな感じや、懐かしい気持ち、優しい不思議な話などなど、いろんな味が楽しめる。「閑人カフェ」と「ろくろく」がとくによかった。一編だけ取り出して読むのもいいかもしれないが、ホワイトアルバムのように曲の継ぎ目がわからないような、そんな雰囲気を味わいたいのなら一気に読むといいかもしれない。 読了日:09月17日 著者:吉田 篤弘 生きてるだけで、愛。 (新潮文庫) 自分のことがイヤでイヤでしょうがなくて、なのに自分とは別いれられない。一生この自分と付き合っていくと思うと辛さがこみ上げてくる躁鬱病の寧子の悲痛の叫び「いいなあ宇津木。あたしと別れられて、いいなあ」は、全裸でフェンスに寄りかかりながりじゃないと宇津木には伝わらないだろうな。未来のJR駅員のモノマネや「ラーラリヒー」、笑いや小物が非常に活き活きしている小説でした。 読了日:09月15日 著者:本谷 有希子 さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) ユーゴスラヴィアから来たマーヤが日本独自の「謎」を日常から見つけ出して守屋に尋ねる。守屋が太刀洗に視線を送ってもすげない答えか足りないヒントだけしか得られない。そういう細かいミステリのほのぼの小説かと思って読みながら後半に突入すると、足元をすくわれます。推理する理由の薄さと、守屋、太刀洗の言い回しに目をつぶれば、面白く読めたかもしれないけど、守屋の性格があまりにも合わないので再読はしないと思う。 読了日:09月14日 著者:米澤 穂信 じつは、わたくしこういうものです 架空の職業ばかりがその職人の写真と共に紹介されている。「月光密売人」「秒針音楽師」「チョッキ食堂」「ひらめきランプ交換人」などなど、よくもまぁ出るわ出るわ、ステキな職業の数々!特に良かったのは冬眠図書館のシチュー係。図書館で冬眠したいという人のために、コッペパンやシチュー、ブランケットの提供をしてくれるという図書館。ああもう、いいなぁ! 読了日:09月12日 著者:クラフト・エヴィング商會 ないもの、あります 巧みなセールストークが巧みすぎてクスリと笑える。このお店では「語り草」や「一本槍」「無鉄砲」や「冥途の土産」「口車」等、耳にはするけど見たことをないものを紹介して、少しの注意と、気づきをくれる。こんな優しい口車にだったら乗ってもいいです。最後が「大風呂敷」であるのがまた巧い! 読了日:09月11日 著者:クラフト・エヴィング商會 つむじ風食堂の夜 たばこに火をつけていると気づかずに通り過ぎてしまいそうな商店街。七○一号室の屋根裏。つむじ風が向かいの小さい十字路にいつでも吹いている名無しの食堂、つむじ風食堂。唐辛子千夜一夜奇憚。小物のディティールは細かくて暖かい。(猫、エスプレッソマシーン、食堂のメニュー)そこに集う人も、少し妙で、味がある。濃くはないけど忘れられない味のような人物たちと町。街というより町だ。映画化。 読了日:09月09日 著者:吉田 篤弘 78(ナナハチ) 懐かしいものをいとおしく思える、そんな作品。「懐かしいもの」とは言うけれど、実際に見たこともない。小品や人物がそれぞれの短篇にちょっとずつ顔を出し、どこかで繋がっている。レコードを聴くことは、その時代の空気を聴くことだ。この作品の登場人物もその言葉のように、震わせ、伝っていく。相変わらずネーミングセンスがいい。猫の「木曜日」や靴屋の「ツェツェ」「夜の箱」「CはクローディアのC」と洒落ている。 読了日:09月08日 著者:吉田 篤弘 死の島〈上巻〉 (1971年) 人の奨めで気になって、ヤフーオークションで購入。素子、綾子、鼎の3人と、ひも男。主要登場人物が4人と少ない。シベリウスの曲の解釈を相馬鼎がして、まさにこの小説の構造と同じ。下巻はどうなる。 読了日:09月07日 著者:福永 武彦 それからはスープのことばかり考えて暮らした 時代背景や登場人物の外見、風景や時系列などがほとんどざっくりと省略されていて、なのに全てがいとおしく思える不思議。サンドイッチ、スープ、路面電車、月舟シネマ、幸来軒、教会。でてくる名詞がどれも哀愁漂うのに「携帯」がある違和感。なくなればいいのに携帯、と思わずにはいられないけど、これは作品に対する文句ではありません。清貧というよりも優雅。そういう雰囲気を文体や絵、台詞や名詞から感じました。 読了日:09月01日 著者:吉田 篤弘 読書メーター とまぁ先月は13冊。 クラフト・エヴィング商會と吉田篤弘ばっかり。どいつもこいつもスラスラ読める本ばかりで今回はペースが速かったかと思う。 そして2月から読書メーターをつけているけれども、9月までで81冊を読んだらしい。おぉ、このままいけば年間100冊というキリがいい数字が狙えそうじゃないの。 先月読んだ「死の島」の著者、福永武彦は池澤夏樹の父にあたる方で、文体が二人ともそっくりでびっくりする。重厚な物語を読んでいるはずなのに、気分が鬱々としない。清潔感があって、知性が滲んでいて、だけどペダンティックではない。形而上学的な表現が頻出するにもかかわらず、空中分解していない。うぅーん、なんという文体の妙味。 ちなみに池澤夏樹の娘さんが声優の池澤春菜で、wikipediaで調べてみたらなんとアニメ「マリア様がみてる」の「由乃」役だったとは!ふおおおお…三代に渡ってこの家系にお世話になっていたなんて…。 そしてまた本谷有希子をwikipediaで調べていたらアニメ版「彼氏彼女の事情」で声優を務めていたことを知った。アニメは見てないからなんともいえないけど、原作のファンであるのでびっくりした。 しかも本谷有希子そのものと思わせる「沢田亜弥」を演じていたとは!マルチに活躍しすぎでしょう、本谷さん。 ちなみに今は城山三郎の「落日燃ゆ」を読んでいる。日本人なら読むべき、と言われては読まないわけにはいかん。史実はあんまり好きな分野ではないのだけれど、面白く読めているので問題ない。 先月読んだ本で一番は、うぅーん…迷う…すみません、3つ。「死の島」「生きてるだけで、愛」「ないもの、あります」で!
1/1PAGES
|