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きっかけ。
 ブログを「日記専用に」と言ったはいいけど日記を書くほど流動的な生活をしていないからとたんに筆不精になってしまう。こりゃあいかん。そういえば友人であるタクヤと遊ぶとことあるごとに「このことブログに書いとけ」とか言われる。なんでも自分の名前を僕のブログ内で発見しては喜んでいるみたいな。たしかに人様のブログ内で、はからずも自分の名前が出ているとちょっと嬉しいものだね。
 ところで僕はいったいどうしてブログ始めたんだっけと、ふと思う。始めたのは大学の2回だったか3回生の頃だと思う。そのとき世間は俄かにブログブームで、mixi招待状を貰った勢いと流行の波に乗って始めたのだったか。まぁなんにせよ単純な気持ちで書いているブログなのだから過去を叩いたって何にも出てきちゃこない。
 ブログの題名も変わった。スティル・ライフ→捨て犬・ライフ→ヤー・チャイカ(現在)。捻りの効いた「捨て犬・ライフ」の命名の祖たる田沼くんのおかげで一度はブログも辞めたのだけれども(親にバレて)、熱意は無くともなんだかんだで今もやってる。
 本の紹介もたまにするし、日記として世間の目に触れる「情報の発信者」と言っては大言壮語かもしれないけれど、まぁそういうものだったりするわけだ。
 そこに責任感を感じられるほどデリケートではないし、黙殺されたって構わないのだけれども、日に何人がブログを見ましたよ、というアクセス解析なるものがあって、それがどうにも種火になった熱意に薪をくべてくる。記事をアップしていない日でもいくらかアクセスがあり「ああああ申し訳ない、今日も書かなくて申し訳ない」と罪悪感が背中を押してたまに書いている。そんなもの。
 でも、昔は違った。昔というほど昔ではないけれどブログを始めた当初は何かに燃えていた。それは使命感とか責任とか気分を高揚させるうっとりするような感情だったはずだ。話したいことが溢れて溢れてしょうがなかったし、それなりに本を読んでいたからアウトプットできない息苦しさから開放されてブログに言葉をぶつけていたと思う。
 そんなブログを書いているうちにネット上に知り合いもできた。これはブログを書いていなかったら語り合うことも相手の意見に耳を傾ける事も一生無いだろう相手たちと言って間違いない。これはとてつもなくすごいことだと思う。知り合うはずもない人たちと語れること。自分のブログが呼び水となって小さくもささやかなコミュニティーができあがること。ネット社会の悪い部分ばかりがクローズアップされがちな今だけど、確かにプラスになる部分はあるんだ。
 今思い出した。僕がブログを始めるよりも前のこと。僕のことをブログに書いてくれた友だちがいた。単純に嬉しかった。僕もこうやって誰かを喜ばせたいなって、だからブログを始めたのかもしれない。なんだかずいぶんキレイなことを書いて恥ずかしいけれど、まあたまにはいいか。
 
 Mayonaise/The smashing pumpkins

ニコニコで発見。意外や意外、合うんです。
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毎日新聞夕刊。
 5月19日の毎日新聞夕刊に奈良・十輪院住職の橋本純信さんが裁判員制度について少し言及していて、おもわず「?」と首を傾げたくなる発言だったのでちょっと考えている。以下、記事内容。

 死刑判決を下す可能性がある裁判員制度には反対だ。仏教には人を殺してはならないという教えがある。だから、私は死刑を選択することはできないし、死刑は廃止すべきだと思っている。人が人を殺す戦争に反対しながら、死刑を認めるというのは矛盾している。
 裁判員制度が始まって私が個人として裁判員の呼び出しを受けたとしても、法廷では僧侶、宗教者としての立場で発言しなくてはならないだろう。いつも「人をあやめてはいけない」と言っているのに、結果として死刑判決に加わってしまえば、周りの人間は疑問を抱くだろう。
 私の信念として、裁判官や他の裁判員の全員が死刑を選んでも、私は反対するしかない。どんなに極悪な事件を起こし、更正の余地が無いという被告であっても、一生罪を償い、世の中のために刑務所で尽くしてもらうという判断になる。 
 どんな悪い人でも良い心を持っている。良い心を引き出すのが僧侶の役割だ。僧侶が裁判員になって、法廷で被告人に質問をすることで、立ち直らせることができるかもしれない。しかし、窃盗など比較的軽い罪ならともかく、殺人や強盗致死傷など重大事件では、説教で改心させられるか疑問に思う。


 うーん、全体的に毒にも薬にもならないいかにも新聞記事的な(あるいは日本人的な)発言という印象。うすぼんやり。
 そんな発言の中にあって『人が人を殺す戦争に反対しながら、死刑を認めるというのは矛盾している』という箇所が腑に落ちない。同列に語っていいの?戦争と殺人。
 殺人は巻き込んだ人の人格が反映されるけれど、戦争は巻き込まれた人の人格は反映されていないじゃないの。ありがちなミステリーなら「犯人もまた、社会という名の怪物の被害者だったのかもしれない」的な終わり方もあるかもしれないけれども。
 そしてまた、『どんな悪い人でも良い心を持っている』なんて言う性善説信奉者が最後に『説教で改心させられるか疑問に思う』なんて逃げを打つあたり締まらない。どっちやねん。
 裁判員制度という名目で書いているので被害者サイドに対しての発言はなかったけれども、もしもどんな悪い人でも良い心を持っているというのなら、極刑を望みます、という被害者側へのケアこそ僧侶の役目では?などと思っちゃうのでした。
 
 そんな毎日新聞の夕刊には穂村弘さん整形前夜の紹介も。エッセーを書くときは「緊張して」いるという。それは何でも「なぜ人は死ぬのか。(みんな死ぬと決めた)神様の初期設定に異議申し立て」をしているからだとか。

 我が意を得たりと思ってらっしゃる僧侶の話と、なんで人は死ぬのかという問いでずっと立ち止まっている穂村氏の発言。なんとも対照的な記事を掲載している毎日新聞夕刊でした。




The Predatory Wasp of the Palisades Is out/Sufjan Stevens

この透明感はスゴイ!
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読書メーター4月まとめ。
 以前からブログの左端に読書メーターなるものを設置していて、読んだら登録して感想を書くようにしている。いいことをしているわけではないはずなのに棒グラフになって右肩あがりのグラフを見ては悦に入っていたりする。くくくくく。
 とりあえず活字本だけで登録しているので漫画は含んでいない。左脳さんが「まとめ機能」を発見してくださって、おおこりゃあいいや、と思ったので僕もここは一つ、4月の読んだ本をまとめてみよう。

4月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:2940ページ整形前夜整形前夜文藝に引き続き「シンパシーとワンダー」の話をされていたのだけれども、どうもまだ消化不良。というよりこれを読んで尚のこと悩むことになってしまった。最後にまとまっているショートショートのアヴァンポップな短編は、筒井康隆や高橋源一郎さんにも劣らないすばらしい出来だと、勝手ながら評価させてもらってます。おもしろ!読了日:04月24日 著者:穂村 弘
武士道セブンティーン武士道セブンティーンシックスティーンの方は読んでいないのにセブンティーンから入りました。これは、おもしろい!武道とスポーツの違いに明確な言葉で対抗できない早苗の苦悩に、いかにも武士道らしい「教え」が入ってる。東松に戻ってくるなら黒岩を倒してからにしろ、という香織。香織は病室で父から武士道を学び、それを早苗へ伝え、自身も暴漢と対決する、という最高の山。田原や緑子の脇役もすばらしい!読了日:04月23日 著者:誉田 哲也
煙か土か食い物 (講談社ノベルス)煙か土か食い物 (講談社ノベルス)なんていう酷い家族だ、と思うけれども不思議とカラッとしている。こういう家族を真面目な文体で書いていくと、もっとじっとりした作品になるのだろうけれども、独自の文体を持っている舞城王太郎の強みか、ドライな目線でアメコミを見ているよう。文句を言わせてもらえば山場をもっと明確にしてほしい。読了日:04月20日 著者:舞城 王太郎
土の中の子供土の中の子供「僕は、土の中から生まれたんですよ」 暴力の渦中に身を埋め、その先を夢想する主人公は、親に棄てられた過去を持つ。奇異に見える主人公の行動が「克服」のためのものならば、先の主人公の台詞はまさに親を克服した証拠だろうと思う。施設の優等生トクは、二十歳過ぎに自殺したのだけれども、反目という形の克服を試みた結果の自殺だったのかもしれない。凄惨な過去があるのに対して場面があまりにも切り替わらなさすぎるという新しい表現。読了日:04月17日 著者:中村 文則
男坂 (文春文庫)男坂 (文春文庫)初めての志水辰夫。男は背中で語る、というセリフを思い出しました。すべての短編に「わけあり」の過去を持つ男性がいるのですが、その過去には不親切なくらいに触れません。読者はその過去を男の今の立場から、顔の皺の描写や、態度などでしか推して知るしかできません。それは作品を読者の想像力に委ねる文芸にふさわしい作品だと思いました。非常に巧い!だけど生活苦の頻出で気持ちいい、とは言えないかな読了日:04月16日 著者:志水 辰夫
アップルの人 (新潮文庫)アップルの人 (新潮文庫)悪ふざけの達人。板前論法には笑わせてもらいました。"貧乏くさい"に関して語っているところは素直になるほどなぁ、と思いました。ただこの本を一日で一気に読もうとすると、くどい、また脱線か、もう笑えないから話すすめろ、なんて気持ちになるであろうことは簡単に想像できる。この本と気持ちよく付き合うには1月かけてちょこちょこ読むくらいが丁度いいのでは?読了日:04月14日 著者:宮沢 章夫
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)印象的なセリフを伏線に使ったりリフレインしたり感嘆したり、いかにも映画を見ているようで映像が浮かぶ。ただ、ちょっと使いどころが多すぎて「あ、次はこのセリフ、使いまわすんじゃないの?」なんて悪い読者になっちゃいました。悪い読者を作らないほど、内容でひきつけてくれたら嬉しいのですが。うーん、正直言って肌が合いませんでした。伊坂ファンの方には申し訳ない。読了日:04月13日 著者:伊坂 幸太郎
文藝 2009年 05月号 [雑誌]文藝 2009年 05月号 [雑誌]マスター、のだちゃん最近どう?5回くらいみかけて笑いました。エッセイストとしてのかっこわるいけど憎めないキャラはなりをひそめ、歌人としてのかっこいい穂村弘がかいまみれました。谷川さんとの対談で、「ワンダーとシンパシー」の章は必読。中村文則の中篇、高橋源一郎の短編もよかった。読了日:04月11日 著者:
人生問題集人生問題集「新・白樺派」対談に穂村弘×春日武彦。パロディーと思って手にとってください。愛、孤独、友情、家族・・・などのテーマで、ふたりが語りあうのですが、そのテーマに対しての2人の具体的エピソードが面白いです。なかでも春日さんが小学生の時、冷やし中華をお弁当に渡され、恥ずかしくて机の中にしまっていた、というエピソードには笑わせてもらいました。2人とも基本的に行動が幼稚なのですが、言動はしっかりした大人です。さぞ生きづらかろうに、と他人事ながら胸を痛めます。読了日:04月07日 著者:春日 武彦,穂村 弘
夫婦茶碗 (新潮文庫)夫婦茶碗 (新潮文庫)金が無い→茶碗ウォッシャーに→職質→ペンキ塗りに→嫌気がさして辞める→童話作家に→嫌気がさす。典型的な駄目男。だけど、どれもこれも奥さんと幸せに暮らそうという一つの目的があってこそ。そこを敢えてアナウンスしながら書いていないのがすごくいい。家に帰って、いいお茶、いい茶碗を使って、必死に茶柱を二つの碗に立てようとする不器用ぐあいがかわいらしい。読了日:04月07日 著者:町田 康
さまよう刃さまよう刃時系列がストレートでさくさく読めました。長峰、警察、法律、のどこに正義があるのか。どこにもない、ということを思い知らしてくれました。被害者感情を蔑ろにしている、ということで時効制度の撤廃運動が今はさかんですが、いずれは少年法、という部分にもスポットライトの当たる日がくるのではないでしょうか。社会のなかで平常どおり生活している人にとって、被害者がわの立場、というのを想像力をもって考えるのは難しいでしょう。そんなとき長峰の言葉に耳を傾けてみてほしいです。読了日:04月02日 著者:東野 圭吾
読書メーター

 4月は11冊らしい。いままでこうやって記録をつけたことがないから果たして11冊が自分にとって早いペースなのか遅いペースなのかはわからないけれど、まぁこんな感じで月ごとにまとめていけばペースもつかめていけるかと。敬体と常体が入り混じっていて読みにくいとも思うけれど、ノリで感想を書いているので気にしない気にしない。
 とりあえず、これからは本の話題は「読書メーターまとめ」記事だけにして日記中心のブログにしていこうかと思う。どぉーしてもオススメしたい!という本だけブログで紹介する。
 ちなみに今、血中池澤夏樹濃度が低下しているのでジャックケルアックのオン・ザ・ロードを読んでる。この厚い本のおかげで5月の読了ペースは遅くなる予定。とりあえず4月中に読んだ本の中で1番面白いのは・・・武士道セブンティーンかな。 
| 読書メーター | comments(2) | trackbacks(0) |
短歌風景?今日マチ子。
 本屋で「今日マチ子」という人の本の表紙が気になって気になって、結局買わなかったのだけれど、ネットで今日マチ子と調べたらWeb上で作品公開しているみたい。
 なんだろう、この感じ。とっても短歌っぽいものを感じる。どこがだろう。ちょっとした風景の切り取り方、感情の奔流、静けさ、シュールさ。
 短歌に対しては無知だけれど、どうも気になってしかたのない存在だったりする。詩が好きなんだから短歌も好きなはず、という簡単なことではなくて、切れの悪さが「んん?」って思ったり、二物衝撃には抗体はあるものの切れ字の知識が少ないために、基本的に読めないという作品も多かったりなのだ。
 だから、この今日マチ子からまた、短歌の存在が僕のなかで一回り成長した。そう、こんな目線、とっても好きなんだ。今度は一つ本を買ってみよう。

今日マチ子のセンネン画報
http://juicyfruit.exblog.jp/
えぇ?やくしまるえつこって・・・相対性理論の?
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続・かっこいい休日。
 先回「かっこいい休日」ということで日記を書いたのだけれども、もっと以前に中野翠のコラム「生活大嫌い病」のことを書いていたことをふと思い出した。
 そこで中野翠は『わたしたちは生活が大嫌いなのである』と言っていて、なるほどなぁとそのときは思ったのだけれども、その記事に対してりんくすさんが「私の場合、生活かっこよく見せたい病かも。。。」とコメントをくださった。おお!と目から鱗が落ちる思いで関心した。そうなのだ、どちらかと言えば生活かっこよく見せたい病なのだ。
 だからなのか「かっこいい休日」というときに僕も田沼くんもなぜか最初に洗濯物を片付けることを思い浮かべた。
 たしかに洗濯カゴに洗濯物が山のように積んであるのは格好よくない。それに対してスマートに洗濯機を回す自分。
「ふっふっふ、格好いい休日だ、格好いいぞ、今」と生活ナルシストになれる。生活嫌い病だったら洗濯機を回すという選択(ギャグじゃないよ?)はないはずだ。

 かっこいい休日でまた思いだすのが片岡義男の小説の数々だったりする。なんていうか、それこそビールのCMの切り貼りみたいで「あぁ、こんな男になりたい・・・」なんて思うのだ。片岡義男作品はどれも「話の核」というものがあまりない。それこそ生活の中に潜む小さなカタルシスがちりばめてあって、氏の小説を開くたびに悶絶する。今手元にある「缶ビールのロマンス」は、こんな感じ。

「おばさん、缶ビールください」
「いらっしゃいませ。ブランドは?」
「なんでもいいです。いちばん手前のやつ、二本」
 夏の田舎町の西陽をうけて、湯あがりの喉ごし。長距離電話で彼女に電話すると、彼女は声だけでもなかなかの美人。予定では明日は彼女に会うのだが、会うのはやめて電話だけにしておこう。しかしロマンスが消えてしまうのはよくないから、持続を願って、缶ビールをもう一本。

 
 ぐはぁ!いい!!思わず吐血!
 あああ、だめだめだめ、クサイなんて言っちゃだめ。これがかっこいいんだよ。女、子供にはわかんねぇんだよ。
 あぁー、でも女の人にはわかってもらわなくちゃマズイ。
 といいますか、田沼くんとも話したことなのだけれども、土手でぼーっとしてるというのは同性の目線からすれば「かっこいい!」にすんなりいくけど、女の人って実際どうなんでしょう、土手でぼーっとしてる男。駄目?ナシ?
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かっこいい休日。
ゴールデンウィークの最後の日はあいにくの雨で自宅から動けずにいたところに田沼くんから「遊ぼうぜ」とお呼びがかかり、いそいそと出かけてお昼を食べに行く。
 そこで話した大木という田沼くんの友だちは、なんでも休日には土手に行くのだとか。
土手に行ってどうするのかと聞けば「ぼーっとしてる」とのこと。それを聞いてなんてかっこいい奴なんだ、と思った。
 土手に行って本を読むのもアリだと思う。だけど草野球とか見て「ぼー」なのだ。なんなんだ大木は、かっこよすぎるじゃないか・・・。そのことで田沼くんとかっこいいよな、うん、かっこいいよと言い合った。話の繋がりで、田沼くんのかっこいいと思う休日ってどんなもの?と聞いたところ次のような答が返ってきた。
 休日に洗濯物を片付けて、テレビでちょっと見かけたご飯がおいしい店に出かける。
 思わず首が大きく縦に動いた。わかるわかる。そのかっこいいの核の部分は「ちょっと見かけた」という部分であることも。万年躁状態のテレビが大音声で「人気爆発!」「限定○○食!」「長蛇の列」と謳っている場所ではかっこよさは下がるのだ。ちょっと見かけたことと、そういえばとふと思い出すあたりにかっこよさが潜んでいる。
 うーん、と考えて自分がかっこいいと思う休日を田沼くんに話した。
 洗濯物を片付けて、パイプユニッシュで排水溝の流れを良くし、無くなりそうな生活雑貨にストックを1個づつ追加して、アサヒスタイルフリーのCMに出演している長瀬智也のように外で自分のために手作りの料理をこしらえる。BGMはチャンジ・ザ・ワールド。
 どう!?と田沼くんに意見を求めたところ、「俺は永ちゃんだなぁ」とのこと。そうか、プライムタイムか。同じアサヒビールでも格上だな。いや、ちょっと僕には格上すぎるなぁ。でもわかる。わかっちゃうのが男の性。ビールのCMはかっこいい休日の過ごし方のお手本を示している。そう思っているからこそ「俺は永ちゃんだなぁ」の言葉にプライムタイムか、と脊髄反射のように了解できるのだ。
 逆にかっこ悪い休日ってどんなのが思いつく?と田沼くんに聞いてみた。
 まず日が傾きかけた午後に起きて、ああ、もう午後じゃねぇかと思いつつ二度寝を決め込んで、やっと起きだしたらそういえば髪が伸びていることに気づいて、あぁでも電話で予約入れてこれから髪を切りに行くのもなぁ、と思っているとき、そういえばお腹が空いたなってことに気づいて、コンビニで惣菜パンとおもいつきで手に取った週刊少年誌を買い、別に面白くもない漫画まで真剣に読んじゃって夜になり、ふと何もしてないことに気づき、何をするでもなく夜遅くまで起きていて、次の日に寝坊をする。
 震えが走った。とてもよくわかるし首を大きく縦に振るところなのだけれども、苦笑せざるをえない。特に髪の毛を切りたくて切れない、というくだりには散髪苦手組の僕は激しいシンパシーを感じる。どうしたってこっちの方が身近だ。だけどな、わかっているぞ田沼くん。かっこ悪い休日のデティールが細かいっていうのは、経験アリなんだろ?
 
 あなたのかっこいい休日、かっこ悪い休日はどんなものですか?

change the world/eric clapton
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あたしはただ踊りたいだけなのに。
ブログの題名に意味はないけど、友達の日記の一文。
あまりによかったので拝借。
こうやってタイトルという額縁にいれると改めていいなと思う。
小説の書き始めによさそうな雰囲気を備えている。
備えてませんか?

実は最近小説を書いています。
shinkaoさんというネットで知り合った方に影響がされちゃいました。テヘ。
(←相互リンクありがとうございました)
本を読んでいて「書いてみたい」という気持ちはもともとあったのですが、ことさら努力してます!と標榜することも、え?努力してないよ?と言うことも、隠れて努力する器用なこともできないし、そもそも努力を枕詞にして始まるすべての言葉に後ろめたさを感じているので、やってることを淡々とやってますと言うに留めておきます。
小説らしいものを書いています。
やや尻込みに。
できあがったら・・・とりあえず・・・どうするかな・・・
shinkaoさんやえみさんには読んでもらう予定です。
よろしくお願いしますね。
他の方も、興味があれば連絡ください。
全体に公開しちゃう勇気というか厚顔無恥なことはできません。
ま、まだ途中。できあがったらまたできあがりました、とブログには書きます。
それにしてもブログに書くものが身辺雑記的な共感を軸にした題材なら、小説はそこに「切実さ」「時代性」をミックスさせてかなきゃならないし、地の文も入れなきゃいけないからさぁ大変。でも書いていて「あ、そうか、登場人物は自分でつくっていいんだ」という当たり前だけれども新鮮な喜びもあって、なかなか楽しいです。

話が飛びます

 石川佳純やってくれましたね!世界卓球ベスト8入りですよ。もう世界ランク99位ではないですよ。卓球が好きでテレビでやれば毎回見ているのですが、これでメダルを手に入れて卓球ブームの火付け役になることを期待します。
 が、今日の相手は世界ランク1位の張怡寧。メダルが遠ざかるなんて暗いことは思わずにただすごい試合をやってくれるだろう、と期待しています。胸を借りるつもりで、あるいは世界という壁の試金石、指標にして、今後石川が飛躍するためにはこれ以上はない相手でしょう。石川佳純って少年っぽくてかわいいですね。個人的な好みが反映されて肩入れしてます。ハハハ。
平野早矢香さんごめんなさい。
途中からオドロバを応援していた僕は非国民です。
でも同じ年には見えません。

あたしはただ踊りたいだけなのに、か。
せっかくだから小説っぽく書いてみよう。

あたしはただ踊りたいだけなのに。
俺はどうせ金なんだろ?などと言う。
店の扉をくぐる時から、あるいはその少し前にだって
わかっていることじゃないか。
ことさら今になって言うのは卑怯だとは思わない(そういう歌詞だ)し、紳士的に振舞う人でさえ腹の底で金額換算してるんだろうなと思えば嫌になることもあるけれども、口に出さないだけでどれだけ救われるか。
たったこれだけの想像力を使えない男をつい見下してしまう。
人と話す商売をやってればこそ情も出てくることもあるのだ。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
よく言ったものだと思う。
面従腹背ではあるが意地をはらず、頭の悪いふりも手馴れてバカにも年季が入ってきた。情に流されるふりもできるのだけれども、この手の言葉にあたしの棹は地中深くつきたてられる。
意地が顔にのぼる。
ただ、言葉でやり込めたりはしない。
「俺」はどうでもいいのだが、お金に逃げられては困るから。

勝手に書いてすんませんでした笑。女はハードルが高かった!

カリソメ乙女/東京事変

ということでこちらも拝借。
| 日記 | comments(6) | trackbacks(0) |
青い花 4巻 (F×COMICS)
評価:
志村 貴子
太田出版
¥ 1,000
(2009-04-23)
 はぁはぁきょろきょろしながらサッと手にとり下を向いてレジへと運ぶ。
 置いた本を裏に伏せ、店員さんとは目を合わせない。
 そんな後ろめたい気分になってまで読みたい本だからしかたないとはいえ、帯に「胸キュン・ガール・ミーツ・ガール」と書いてあるのでハードルがすごく高い。もうすぐ25歳になるっていうのにこんなのを買っている場合ではないのではないかと自問をするのだが自答は早い「いいじゃん、おもしろいんだから」

 ほんと、面白いです。高校の2年になったメインキャストたちに加えて藤が谷の新入生として入ってきた大野春花、新しいクラスの上野良子。山科先生も主要キャストっぽい印象。ストーリーもいいのだけれども、志村貴子の絵には癒し効果がすごくある。1ページぶち抜きの「あたしでくのぼうなんです」のでくのぼうっぷりがたまらない。上野さんとふみちゃんが出会ったところも、奥平兄がモギーと話しているときに後ろで盗み聞きしているあーちゃんも、告白をしてしまったふみちゃんの絵も、どれもが印象深い。こんなに絵がうまい人ってそうそういないんじゃあないかなぁ…まぁあんまり漫画のこと、詳しくないんですが。
 志村さんが最近気になって「どうにかなる日々」も買ったのだけれど、まさか無修正だとは思いませんでした。最近同性愛ものにはまってしまってどうしょもないどうしょもないと呪詛の言葉で自分を責めているのですが、最後のホモっぽい漫画が一番おもしろくてとりあえずホッ。まぁ、同性愛なんですが。
 それにしても青い花のアニメ化は、あんまり期待ができそうにないなぁ。
 1冊千円。今出ている4冊そろえて古参きどりをするなら今のうち。大判漫画のコーナーです。手にとっていい年齢ならば、手に取りましょう。
| 志村貴子 | comments(3) | trackbacks(0) |