スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
なるほどね。
 かっこいいクルマが好きだ。男ですから。

 あのジョージ・クルーニーがHONNDAオデッセイのCMに起用されてからというもの、なかなか目の裏側に映像が張り付いて離れない日々が続いております。たじまです。
 もう車から降りるたびにビージーズのStayin' aliveが流れて止まらないのです。ガス・ステーション(ガソリンスタンドではなく)で降りるたび、パーキング(駐車場とは呼ばない)に停めるたび、気持ちはジョージ・クルーニーなのです。はぁー、もう、ああー、もう。このままでは買ってしまいそうだ、オデッセイ。
 しかし、どうしてか脳内でビージーズもジョージ・クルーニーも相変わらずかっこいいくせに、僕の方はと言えばちっとも変化がないような気がしてならない。うーん、なんでだ。オデッセイじゃないからか。
 つい先日、図書館から借りてきた谷川俊太郎質問箱という、ほぼ日刊イトイ新聞の企画本を読んだのだけれども、こんな質問に、谷川俊太郎氏はこう答えていた。
 
 質問54
 カゴから出ているのが
 フランスパンだとかっこいいのに
 長ネギだとそうじゃないのは
 どうしてでしょうか
 (ももんが57歳)
 
 答
 長ネギをリークと呼べば
 かっこよくなるんじゃないかなあ
 でもその場合
 カゴの種類やそれを持つ人の種類も
 問題になるのかも。
 どうしてと問う前に、
 いかにして長ネギを
 かっこよく持つかということを熟考するほうが
 建設的だと思う。

 なるほどね、と思った。いや、ちょっと待てよ、この「カゴ」に「クルマ」を「長ネギ」に「たじま」を「フランスパン」に「ジョージ・クルーニー」と入れるとなんだか答が出そうだぞ。

 質問54.5
 クルマから出ているのが
 ジョージ・クルーニーだとかっこいいのに
 たじまだとそうじゃないのは
 どうしてでしょうか
 (たじま24歳)

 答
 たじまをリークと呼べば
 かっこよくなるんじゃないかなあ
 でもその場合
 クルマの種類やそれを持つ人の種類も
 問題になるのかも。
 どうしてと問う前に、
 いかにしてたじまを
 かっこよく持つかということを熟考するほうが
 建設的だと思う。

 なるほど。要するにクルマじゃないんだ。
 問題は僕か。はぁーん、なるほど。
 あー、買わなくて良かった。オデッセイ。
 僕のことはリークと呼んでくれ。
 んじゃ。

Stayin' alive/Bee Gees

| 考えごと | comments(6) | trackbacks(0) |
次の津波計画。
 新年会で懐かしい高校の友達と会い、坂田くんが結婚をすると言って彼女と一緒に会に参加していた。まさか「あの」坂田くんが結婚とは。うーん、世の中わからないことだらけだ。↓田沼くんが言う。

田沼:坂田の部屋を漁ったときに普通のAVが出てきたとき、正直ホッとしたよ。

 わかる。そういう話もしなけりゃ、そういう匂いもさせない奴だったもんな。正直危ない性癖があるんじゃないかと疑ったよ。
 その会には、坂田くんと、その彼女の亀ちゃん、白根くんが来ていた。長内くん、そしてみのさんも後から顔だけ見せに来てくれた。とくに長内くんの反応ったらなかった。正直ショックだったろうな、あんなに丸くなった坂田くんを見るのは。そして結婚だなんてね。まぁ僕も相応のショックを受けたけど、幸せそうなんでなによりだ。
 宴もたけなわというところで、坂田くんと彼女の亀ちゃんが辞去して、田沼くんと白根くんと僕だけが残り、机の上もだいぶ開いた皿が目立ったところでどこか別のお店に移ろうかな、と思ったんだけど、こうやってせっかく時間をつくって会うこともこれからあんまりなくなるんじゃないのかな、と思うと、なんだかただ食べて飲んでじゃつまんない気がしてた。そうだ、イベントが必要だ。ここは一択しかない。
 「海へ行こう」
 もうみんなの目が輝いてしょうがなかった。飲んでいない僕だけが運転できるので、例の由比ガ浜へ。女の子と来るはずだったのだけれども、まぁいいか。それはそれ、これはこれ。
 鎌倉に到着したのが大体午前の3時くらいで、鶴岡八幡宮で初詣を済ませ、海岸へ。沖に目をやると、波の白く泡立った線はいっそうくっきり見えるのに、浜に届く海水は砂浜と同化して淡い。どこまでが安全なのかがわからない。そして砂浜が冷気にやられて足から寒さが這い上がってくる。あんまり長くは居れないなと思った。なにせ白根くんが軽装すぎてちょっと心配だ。パーカーにシャツだけとはね。↓白根君

 はしゃいでる田沼くんが海に指をつっこんで「海のやろうイキやがった」とか言ってた。酔っ払いだ。
 2日後、なんとはなしに見ていたテレビに津波警報が出ていて、どうやらそれは海外での地震の影響だったみたいだけれども、田沼くんから「国には黙っていてくれ」というメールを貰った。素面だ。アホだ。だけど愛すべきアホだ。
 幸せそうでなによりだなんて、ほんとは嘘。坂田の結婚に内心相当ショックだったさ。でっかい景色見て、すっきりしたかったんだよ。今度、僕たちではない誰かの結婚の報せが入ったらまた行こう。次は3人ででっかい津波起こそうな。幸せな奴を飲み込む、でかいやつ。

※リンクで田沼くんのパツパツ日記があるので、知人の人はどうぞ。そうでない人は自粛しましょう。18禁です。

Ice candy/Blankey jet city

←あそこの窓。
| 日記 | comments(6) | trackbacks(0) |
ハイファイ新書
評価:
相対性理論
インディーズ・メーカー
¥ 2,300
(2009-01-07)
 相対性理論の新譜が出た!ということでHMVで買って参りました。前作のシフォン主義がポップでキャッチーだとしたら、今作はポップもキャッチーも残したまま幅の広さを知らしめた。以下曲目
1:テレ東2:地獄先生3:ふしぎデカルト4:四角革命5:品川ナンバー6:学級崩壊7:さわやか会社員8:ルネサンス9:バーモント・キッス
 全部で9曲。今のところのお気に入りはさわやか会社員。
 
 メガネは顔の一部じゃない
 あなたはわたしの全てじゃない
 恋するだけが乙女じゃない
 素直なだけがいい子じゃない
 (さわやか会社員)

 前作、ベースが前面に出ている感じがあったこのバンドだったけれども、ギターとヴォーカルが牽引しているような印象がある。ベースの人(男)が歌詞を書いているというのがちょっと信じられないというくらい、ヴォーカルの声にこの歌詞はすばらしくマッチしている。ぜひぜひライブで一度お目にかけたいバンドである。言葉遊びにNHK教育のみんなのうたっぽさがあり、歌詞がすぐに耳に残るので一回通して聴けば、もう口ずさめる。

 わたしもうやめた 世界征服やめた
 今日のごはん 考えるのでせいいっぱい
 もうやめた 二重生活やめた
 今日からは そうじ 洗濯 目一杯
 (バーモント・キッス)

 あなたの財布に2300円の余裕があるとき、ぜひ買って欲しい。少なくとも2400円以上には楽しませてくれるはずである。(誉めてますよ、これ) 
 ※mixiのキーワードランキング、本日9位ですよ、相対性理論。頑張ってんだ。
 
 
| 音楽 | comments(9) | trackbacks(1) |
2008年面白かった本。
 すでに2009年になっているというのにこんなランキングをやってしまうのはどうかと思うのは自覚しているのだけれども、こういうことをやって「あぁそういえばこんな本を読んだんだっけ」というような備忘録をつける目的もあるので、まぁちょっと書いておこうと思う。去年はなかなかいい本に出会えていたと思う。大漁であった。

1位:南の島のティオ/池澤夏樹
2位:無思想の発見/養老猛司
3位:ヘルタースケルター/岡崎京子
4位:夏の魔法/北國浩二
5位:オクターヴ/秋山はる
6位:死亡推定時刻/朔立木
7位:BOX!/百田尚樹
8位:わたしを離さないで/カズオ・イシグロ
9位:青い花/志村貴子
10位:にょっ記/穂村弘

 池澤夏樹さんの作品はやっぱりいい。実はこの南の島のティオはずいぶん前から文庫になっていたのに何故か手に取らなかった一冊だったのだけれども、やっぱり良かった。実際には無いものを書くのがこんなに巧い作家もいないと思う。養老さんの無思想の発見は、ずいぶん前に僕がブログで書いていたこととリンクしていて、思わずそうそうそう、と興奮しながら読んだ。多分に「個人的」なので、決して万人に勧めたいという本ではない。帯を読んでみて興味があるのなら、手にとって読んでみて欲しい。北國浩二さんの夏の魔法は、以前レヴューを書いたので、気になる方はそちらを読んでからどうぞどうぞ、手にとってください。(あまり本屋での発見は期待しないでください)
 ざっとランキングを見直すと、趣味が似ているということで知り合った方たちのおすすめはやっぱりいいものだということに気づいた。朔立木さんも、百田尚樹さんもロディさんのレヴューから手に取るようになった作家だし、カズオ・イシグロ、志村貴子さん穂村弘さんはえみさんのお勧めだった。

 ランキングとは関係ないけど本の話を。
 巧いと思う作家と好きな作家はつくづく違うものだと思う。僕にとってそれは桐野夏生。どうも読んでいて辛いし、疲れる。ちっとも甘くなくて、容赦がない。リアリティーを書かせたら本当に巧いと思う。思うんだけど、好きじゃない。小説の主人公の人生を自分の人生のように背負い込まされて知らぬ間に「ううううう」と呻きたくなる。彼女の作品は「OUT」「魂萌え」「リアルワールド」「メタボラ」と読んだのだけれども、嫌な汗が噴出すことこの上ない。だから巧い。だから苦手。
 僕の読書の基本は、非現実(SFはやりすぎだけど)。遠くを考えてるのが好きなのだ。
 そこで思い出すのがやっぱり池澤夏樹さんで、今年は星に降る雪/修道院も読んだ。これはスティル・ライフ読者への池澤夏樹さんからのちょっとしたプレゼントみたいな小説だと思った。星への志向(上昇志向というより、内向)とか、チェレンコフ光とか、星の言葉のメッセンジャーとしての熊は「静かな大地」の熊の神様を彷彿とさせるものがあった。だけれどもちょっと池澤さんの書くセックスシーンはあんまり好きではない(マシアス・ギリの失脚もそう)。やっぱりちょっと人間くさいの苦手なんだなぁ、と改めて気づいた。
 さて、今年はどんないい本に出会えますやら。
 今は奥田英朗の「オリンピックの身代金」を読んでいます。なかなかいいです。

テレ東/相対性理論

ハイファイ新書の1曲目らしい。楽しみ。
 
| 日記 | comments(6) | trackbacks(0) |