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オクターヴ 2巻
 昔の少女漫画の王道といえば、自分にどこかしらコンプレックス(容姿での)を持っている女の子が、男の子に惚れ、どうにかして振り向かせようと頑張り、容姿が改善されるというより、その頑張りの結果として両想いに発展する、というものであったのが、最近の少女漫画の主人公は、容姿は設定として平均点が多いのにもかかわらず精神的なコンプレックスを抱えており、そのコンプレックスに理解ある人、または近い人を好きになるパターンが多い気がする。
 このオクターヴの主人公は、元アイドルという経歴の持ち主で、容姿はもちろん平均以上である。昔は「だから」幸せになれるのだが、「でも」幸せではない、というところから話が展開している。実に今風だと思う。
 節子さんと雪乃は1巻で恋人関係に発展することになるのだが、雪乃自身に同性愛者の資質はない(旧友のAVのレズセックスシーンを見て吐く)ので、そっちにコンプレックスがあるわけではない。一方の節子さんはというと、男も女も経験はあるけれど、女の子の方が好きという純粋(?)なレズビアンである。
 主人公が雪乃で、そのコンプレックスの土台にある人一倍の「孤独感」は、先進国で自殺者が群を抜いて多い日本の唯一といっていい最大公約数にぴったりとはまりこむので、感情移入もしやすい。かといって敷居の低い今風の少女漫画か、と言えばそうでもない。モノローグよりも表情に語らせ、言葉は少ないのに読者の方に足りない言葉を委ねるし、恋愛ものであるのにもかかわらず、嫉妬、猜疑心、羨望といった暗い感情の方が多い。今風の少女漫画の設定を借りた、なかなか重い(セックス描写のあるなしにかかわらず)青年漫画だ。
 
 是非買ってみて、実際に読んで欲しいのでオクターヴ2巻の内容に触れるレヴューは控えました。
 
| 秋山はる | comments(0) | trackbacks(0) |
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