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クリスマス、この一冊。
評価:
ローラ・インガルス・ワイルダー
福音館書店
¥ 788
(2002-08)
 年の瀬も迫ってきて、ついつい思い出すのが、今ではもう貰う立場ではないけれどもお年玉のことだったりする。
 特に、母方の祖父から貰うお年玉だ。いつも決まって500円だった。おいおい、これだけ?っていう気持ちで、姉とカゲで苦い顔を合わせていた。
 今ぼくは、そんな時代のぼくに肩に手をあてて、振り向きざまにパンチを一発くれてやりたい気持ちだ。(ついでに姉もいっとくか)そして言うだろう、これを読め!と。特にここね!とP286の『エドワーズさん、サンタクロースに出会う』の箇所を指先でトントンたたいてから、あまつさえ朗読して聴かせてやることだろう。集中力が散漫な幼いぼくのために、かいつまんで。この部分などを。

 -ローラの靴下のてっぺんに、何かピカピカ光っているものがあります。ローラは、キャーッと声をあげて、ベッドからとびおりました。(略)その光っているものは、キラキラ光るあたらしいブリキのカップだったのです。ローラはぴょんぴょんとんで、キャアキャアいったりわらったりしていますが、メアリイは、じっとつっ立ったまま、目をかがやかせて自分のカップをじっと見つめていました。P298

 少年たじまよ、わかるか君に。そのあとローラとメアリイは薄荷のキャンディーを貰ってはキャー!で、ハート型のお菓子を貰っては『たくさんすぎるくらい』で、そのうえ一ぺニイのお金を貰って、『こんなにすばらしいクリスマスは、ほんとうにはじめてでした』なんだ!はぁ、疲れた。
 たぶん小賢しい少年たじまは「一ペニイって何円?」って聞いてくるに違いない。
 おっと、この時代に長くい過ぎてしまったようだ。しかも過去の自分と会話するだなんて、禁則事項もいいとこだぜ。未来人にはこれが多くてかなわんよ。やれやれ。
 「禁則事項です☆」僕は語尾に星を飛ばし、朝比奈みくるばりのウィンクを決めて去るだろう。最後に一つだけ「サターンじゃなくて、プレステにしとけ」という意味深長な言葉を残して。
 
 
 
  
 
| ローラ・インガルス・ワイルダー | comments(3) | trackbacks(0) |