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好きになっちゃったんだもの。
2013.05.11 Saturday
僕の友達に田沼くんという人がいて、これが面白いやつなんだ。 喋りがうまくて場を盛り上げられるし、なにより自分の考えを持っているのがいい。言葉にすれば簡単だし、一般論かもしれない「自分の考え」って、でも、持っている人ってほんとに少ないように感じる。そんな田沼くんから、非常に田沼くんらしいメールがきた。
04/16 22:40 TITLE:おひさ。 まぁ、長文ですが、お付き合い下さいませ…。22時過ぎに、この長文メールをひとり携帯に向かって打っている田沼くんもいじらしくてなんかいいと思います。でも、それを村上春樹好きだと言っている自分に送ってくるあたりなかなかできないことだ。人徳かな?ありがたや。返事は翌日、通勤電車で座れないという憂き目にあっていた朝に返した。 04/17 07:47 TITLE:Re:おひさ。 休日にスタバでiPhoneいじりながら村上春樹云々はさておき、気持ちはよくわかるよ。というわけで、変わりに載せてみた。 それから5月8日、また田沼くんから村上春樹関連のメールがきたわけなんだけど、それはAmazonのレビューにひどい奴がいる、というものだった。友達になりたいくらい、とのこと。それは気になるなぁ、と読んでみた。(さすがに他の人のレビューのリンクは貼るつもりはないので、気になるかたは検索してください。タイトルは『孤独なサラリーマンのイカ臭い妄想小説』) レビューのタイトルでおわかりのとおり、辛辣な評だった。その評の軸足は、リアルじゃないといった感じのもの(おしゃれすぎる、それでモテるって詐欺だろetc…)で、友人に喋るような口調で書いてある。読んだ方はわかると思うけど、それは芸のレベルに達している。 筋をずらずらと書いてしまう書評って困ったものですね。とくに結末まで書いてしまうというのは問題がありあます。(中略)一般論で言って、書評というのは人々の食欲をそそるものであるべきだと、僕は思うんです。たとえそれが否定的なものであったとしても、「ここまでひどく言われるのならどんなものだかちょっと読んでみよう」くらい思わせるものであってほしい。それが書評家の芸ではないでしょうか。皮肉(?)なことに、レヴューに対しての感想にも「逆に読みたくなってきた」というコメントがある。そして、批判するためであっても、『多崎つくる〜』からの引用をふんだんに使って説得力を増しているから、それなりの時間をかけてこの作品を読んでいるのがわかる。 村上春樹からの引用ばかりで恐縮だけれど、『たっぷりと何かに時間をかけることは、ある意味ではいちばん洗練されたかたちでの復讐なんだ』という台詞がねじまき鳥クロニクルにあることを思い出した。僕はたっぷりと時間をかけ、100冊以上の本を読んで文句を言う資格が欲しかったし、このレビュアーもまた、時間をかけてその復讐をしている。それは洗練されている。少なくとも誰かの意見の切り貼りではなく、そのひとの頭で考えられた言葉だから。 その人の書評を読んで、そうだよなーそうだよなー、とうなずきながらも「だから嫌い」にはならない自分がいる。 とにかく好きになっちゃったんだもの。それは理屈を超えているから。恋と同じで。 そのくわしいところは前回の記事に書きました。 イッサイガッサイ/KREVA 好きになっちゃったんだもの。 アイロンのある風景
2011.03.27 Sunday
3月11日の震災をニュースで見るにつけ、衝撃の連続で感覚が鈍磨している。 先週までは何を言っても何をしても不謹慎と思えるような風潮があったように思う。実際普段なら看過されるような個人の発言に対しても揚げ足取りとも思える辛辣さではじかれる様を見た。(今でも原子力の専門家と呼ばれる人はたびたびニュースに召喚され、答えにくい質問に窮する画をカメラがとりまくっている) 一方で、どれだけ自分が倫理的な発言をできるかで変な競争意識のようなものが蔓延している。募金の呼びかけ、ボランティアの参加。先週までコンビニに札が入っているのが普通に見えたが今日はなかった。これからゆるやかにもっと減るのではないだろうか・・・。 対岸の火事を眺めるようにしか目に映らなくても、そこに生きて生活している人がいるのには変わりはない。ニュースで見た一番衝撃的だった映像は津波で家が流される様子でも、死者行方不明者の数でもなく、母親を失った女の子が「お母さん」と家があったであろう方角に向って泣きながら叫んでいる映像だった。 ひとつ紹介したい小説がある。題は「アイロンのある風景」 村上春樹の「神の子どもたちはみな踊る」という短編小説は、阪神淡路大震災の後それをテーマに上梓された作品で、その中に納められているのがこの『アイロンのある風景』だ。 作品自体が短く、登場人物も三宅さん、順子、啓介の3人だけ。順子と啓介は同棲していて、三宅さんは順子の働くコンビニの常連。三宅さんは画家でちょっと変わった趣味を持つ。浜辺での『焚き火』がそれだ。三宅さんと順子はやがて親しく口をきくようになり、焚き火をするときには順子にも声をかけるようになる。しぶしぶ啓介も付いていく。 「先月の地震」のことを尋ねる啓介に、「さあ、ようわからん。俺な、あっちとはもう関係ないねん、昔のことや」と応える三宅さん。 以下順子と三宅さんのやりとり。 「三宅さんって、どんな絵を描いているの?」
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